私の友達は気を抜くと幽体離脱をしてしまう程、まあいわゆる変人な人なんですね。今は分かりませんが、よく魔術師同士の付き合いをしている時は週に3回は離脱していたそうで。つか、私の家にこっそり来て、私に祓われそうになったというデンジャラスなエピソードがあったりねw
幽体離脱って、この3次元空間だけでなく、空間転移をすればいわゆる天界なんかにも行くことが出来、その友達とは家が遠くてなかなか会えなかったので、
「お互い離脱して天界で会いましょうね」
とか結構やっていました。でも離脱したときの姿は肉体をもっているときとは全く違うので、お互いのことが分からなかったというお馬鹿な現象もあったものです。
ちなみに、私の姿は銀髪のジャニーズ系らしくって、肉体とは全く違った姿にウケたものです。
さてここから本題ですね。
その友達が性懲りもなく離脱してうろちょろしていたら、猛烈な吸引力でどこかに誘導されたそうなんです。その先には、人間がいて、友達が吸い寄せられた途端に
「ガブリエルさまが降臨された」
と言われたそうですね。つまりその人達は、ガブリエルという天使を喚起していたようなんですよ。
誰かが確かに喚起されたということが分かったのはなかなかですが、単なる人間が喚起されただけなのに、それを安易にガブリエルと判断するのが天使だとかそういう存在に憧れるが余り我を忘れる人の典型なんですね。
ネットでも本なんかでも、有名な天使を喚起できると謳っている情報が氾濫しています。また魔術系の掲示板では、天使と友達になりたいんですけどと質問する人が結構多い。友達がいないから天使と友達になって話し相手になってほしいんだと。
気持ちは分かりますが、そんなお手軽なものではありません。そして人間の友達がいなくても天使の友達がいるという優越感に浸りたかったり、そういう世界に逃避することで現実を忘れたかったりするんですよね。
上の友達の話は、天使と思っていた存在の正体が人間だからよかったものの、多くの場合は、天使のふりをした低級霊だったり、動物霊だったりするんです。天使とふれあいたい。天使とふれあっている自分は特別だと思いたい。他の人とは違うと思いたいという気持ちが心の隙を生み、その隙に悪いものが入っていくんですね。特に自分で神や仏、天使を名乗る霊には要注意。
特にスピリチュアルなことに関心を抱いている方、それを仕事にされている方は要注意です。どんな系統であってもそれは手段であって目的ではないということ。そんなことをやっている自分に酔わないこと。自分を特別視しないこと。常に自分のやっていることや見ていることを疑うこと。つまり、こうあって欲しいという自分の願望にとって都合の良い結論を出さないこと。
自分なんてほんの些細なものであるという謙虚な姿勢こそが、大切なのではないかと思っています。
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